拡散型圧力波を用いた治療について
拡散型体外衝撃波とは?
圧力波を用いた日本ではまだ比較的新しい治療法です。ヨーロッパを中心に普及したこの治療法は、海外では腱付着部炎などの多くの疼痛疾患の除痛を目的とした治療に用いられています。低侵襲な治療法としてスポーツ選手にも広く選ばれています。
対象となる疾患は?
日本国内では消炎鎮痛等処置に対し、保険が適用されています。
下記に使用例の一部を記載します。
- ・アキレス腱炎
- ・足底腱膜炎
- ・中足骨痛症
- ・脛骨過労性骨膜炎 シンスプリント
- ・膝蓋腱炎
- ・転子部腱障害
- ・石灰性腱炎
- ・上腕骨外側/内側上顆炎
- ・トリガーポイント治療
考えられる有害事象は?
以下の有害事象が考えられますが、これらは通常数日で軽減します。
- ・腫脹、発赤、血腫
- ・点状出血
- ・疼痛
次回の治療の開始時にこれらが消失していることを確認してください。
治療の流れについて
- (1)セッティング(照射部位により体位が異なります。)
- (2)疼痛症状、詳細な病歴の確認をします。
- (3)触診によって痛みの部位を特定します。
- (4)低レベルの照射から開始し、反応を見ながら徐々に出力を上げます。
- (5)目的とするショット数に達したら終了します。
※施設の治療方針によって多少異なります。
治療回数と治療期間の目安は?
通常2〜3セッションおこないます。
1回の治療時間は約10〜15分です。一定の期間を空けて、複数回の照射を行います。
※症例や患部の状態により治療回数や治療期間は多少異なります。
費用は?
集積型体外衝撃波は保険が適用されず、自費診療となっていましたが、当院採用の拡散型体外衝撃波は
保険が適用され費用はリハビリの中に含まれます。